2013年7月3日水曜日

ARBとCCB併用でも下がらない血圧

更なる降圧目標には単剤増量よりも多剤併用薬の方が効果が高いし副作用リスクが低い。
アムロジピンは同じ1日量を1日1回と1日2回投与に分けても降圧効果に差は出にくい。
ARBとCCB併用例ではさらにARBを増量しても用量依存的には下がらず、CCBは用量依存的に下がる。
副作用的な視点では、ARBやACEIなどのRA系抑制薬では末梢での細静脈よりも細動脈を拡張させて浮腫を起こす。この対応として減塩や利尿剤を用いても改善しないが、CCBを用いると細静脈の方が拡張されて細動脈とのバランスが保たれて浮腫が改善される。
ARBの中で唯一ミカルディスだけは肝代謝で非線形薬物であるから、最大の80mgへの増量よりはなるべく避けたい。

こうなると配合剤の中でも唯一アムロジピン10mgのアイミクスHD配合錠というものの存在意義が更に高まる。

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